愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の大内智博講師、入舩徹男教授と高輝度光科学研究センター(JASRI)の肥後祐司研究員らの研究チームは、深さ50~300kmで発生する「稍深発地震」の原因が、プレート内部の変形に伴うエネルギーの集中による岩石の部分的溶融であることを、高温高圧下での地震発生モデル実験により明らかにしました。本研究結果は、長年謎に包まれていた稍深発地震の発生メカニズムに強い制約を与えるとともに、プレートの運動と稍深発地震の関連性を探る上でも、重要な科学的知見をもたらすと期待されます。
本研究は国際科学雑誌「Nature Geoscience」の8月28日版(オンライン版)において発表されました。
掲載誌 |
Nature Geoscience |
論文タイトル | Intermediate-depth earthquakes linked to localized heating in dunite and harzburgite 邦訳:ダナイト及びハルツバーガイド中の局所加熱によっておきる稍深発地震 |
著者 |
大内智博(1)、雷興林(2)、肥後祐司(3)、丹下慶範(3)、境毅(1)、藤野清志(1)、入舩徹男(1)(4) |
DOI | |
所属 |
(1) 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC) |
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リンク
・研究者情報: 愛媛大学 地球深部ダイナミクス研究センター