4th ELSI International Symposium
Blog No.124
Author: Matthieu Laneuville
1月15日にELSIの第4回国際シンポジウムが終了した。シンポジウムでは毎年、海外や日本からゲストスピーカーを招き、ELSIのテーマに関連する極めて緊急な課題に取り組む機会を提供している。シンポジウム本体でもディスカッションの場を提供しているが、ゲストは公式開催日を超えて滞在を延長し、翌週以降さらに詳細に議論することが推奨されている。
今年のシンポジウムでは、比較惑星学が、初期の地球と人類の起源の理解にどのように役立つのかを探った。確かに、私たちは生物が存在する惑星を1例しか持っていないが、火星や金星を生命の起源の失敗例として使用することができる。この非結果、より広義には惑星の多様性の理解は、他の天体と比較して初期の地球進化の重要な違いを特定するための知見を提供することができる。
初日は、惑星形成およびそれにどのような重大要素が与えられたかに焦点が当てられた。この分野は、受け入れられるシナリオが急速に変化するエキサイティングな分野であり、今日の仮定と明日の観測が相反するかもしれない。 2日目は、惑星の多様性について知っていること、そして惑星が生物地球化学的循環を持つシステムとしてどのようにふるまい、地球の進化に影響を与えているのかを発表した。最後の3日目は、さまざまな形態の化学的不均衡、およびそれらがどのように形成され、生命にとってどれほど重要かという課題に取り組んだ。
この会合では、議論の余地を数多く残し、それらが別のセッションを生むという種のような役割を果たした。最後に、なぜ他の惑星が失敗したのに、地球は成功したのかという総括討議で締めくくった。ここでの議論を数行で要約することは賢明ではないが、近いうちにシンポジウムのアーカイブページ(http://wpi.elsi.jp/en/research/activities /symposium/archive.html)に掲載されるだろう。今回の会議はSAGANet(http://saganet.org)へのELSIの支援を利用し、生中継がストリーミングされる最初のELSIシンポジウムとなった。ビデオ編集が終了した後にアーカイブされるため、シンポジウムのページやSAGANetに戻って確認してもらいたい。