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学長からのメッセージ

 

東京工業大学
学長 益 一哉

 

地球生命研究所(ELSI)は2012年、東京工業大学が文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に申請し、採択されて設立されました。現在では、本学の研究拠点組織の中核研究所となっています。国際公募により研究者の約半数が外国人であること、世界トップクラスの研究者からなる共同研究ネットワークを築き上げたこと、真に国際的な研究環境を提供していることなど、ELSIは東京工業大学の誇りです。「創立150周年を迎える2030年までに世界トップ10に入る研究大学を目指す」本学にとって、ELSIはその先導と位置づけられます。

新たな発見をすること、新しい研究分野に取り組むこと、そして研究の最前線における数々の困難を克服すること。そこにおいて鍵をにぎる要素の一つはDiversity-多様性です。ELSIは多様な研究テーマに取り組む「ひと」の多様性で、本学の先頭を走っています。

ELSIは学長のリーダーシップで運営される、本学の恒久的で独立した研究拠点であり、国内外の様々な研究支援組織から資金を獲得しています。こうした実績から、ELSIの未来は明るく、WPIプログラムの実施期間が終了した後もELSIは発展を続け、活発な研究活動を展開して行くでしょう。

ELSIと本学はこれからも共に歩み、未来に向かって成長を遂げて行きます。 

 


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所長 

地球生命研究所・所長
関根 康人

 

略歴

地球化学者、教授、地球生命研究所(ELSI)所長(2022年4月着任)。

惑星や衛星に生命を生み出し、そしてそれを支える環境要因を化学的視点から理解することによって「なぜ地球は居住可能な惑星なのか」や「太陽系では地球以外に生命は存在するのか?」などの質問の解明に繋がる研究を行う。

関根ラボの研究対象は、地球、火星、土星の衛星であるエンケラドゥスとタイタン、木星の衛星エウロパなど。2018年ELSI入所。

 

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前所長からのメッセージ

地球と生命の起源を探求する

 

地球生命研究所・前所長
廣瀬 敬

 

地球はどのように形成され、初期地球はどのような様子だったのか?初期の地球上で生命はいかに出現し、進化したのか?そしてこうした疑問に対する答えは、地球外生命が存在する可能性について何を示唆するのか?地球生命研究所(ELSI)は、これらの問いに取り組む研究機関として2012年に設立されました。以来他に類を見ない「地球と生命の起源」をテーマとした、国際的にその名を知られる世界レベルの研究所に成長しました。

東京工業大学内の世界トップレベル研究拠点(WPI拠点)として、ELSIにはいくつものミッションがあります。世界中からトップレベルの研究者が集い交流する環境を整えること、地球と生命の起源解明を目指した異分野融合研究の推進、そして運営面でも改革を進め、日本の大学に世界に開かれた組織を構築する上で先導的役割を果たすこと、などです。

ELSIは、生命を地球の一要素と考え、地球・その他の惑星の起源と生命の起源を同時に研究しています。出身国も研究分野も様々な研究者を雇用している他、短期・長期で数多くの研究者を招聘し、新しいアイデアを日々発展させています。また科学教育や一般の方々への情報発信(アウトリーチ活動)にも力を注いでいます。私たちは、地球とそれが支える生命の起源の解明という「探求の旅」に興味をお持ちのすべての方々を歓迎いたします。

 


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(アーカイブ:2016年)
三島前学長からのメッセージ

 

地球生命研究所(ELSI)は2012年、東京工業大学が文部科学省の世界トップレベル研究拠点(WPI)プログラムに申請し、採択されて設立されました。現在では、本学の研究拠点組織の中核研究所となっています。国際公募により研究者の半分以上が外国人であること、世界トップクラスの研究者からなる共同研究ネットワークを築き上げたこと、真に国際的な研究環境を提供していることなど、ELSIは東京工業大学の誇りです。「創立150周年を迎える2030年までに世界トップテンに入る研究大学を目指す」本学にとって、ELSIはその先導と位置づけられます。

ELSIは学長のリーダーシップで運営される、本学の恒久的で独立した研究拠点です。 ELSIの研究棟は本学の塚本由晴教授の設計になるもので、研究所の特徴である、国籍や研究分野を超えた研究交流を象徴的に表しています。ELSIは、海外の私立財団からの総額約6億7千万円(3年間)という巨額な研究助成金をはじめ、様々な研究支援組織から資金を獲得しています。これらの実績から、WPIプログラムの実施期間が終了した後もELSIは成長を続け、活発な研究活動を展開して行くものと確信しています。

ELSIと本学はこれからも共に歩み、未来に向かって成長を遂げて行きます。