入舩徹男愛媛大学教授(ELSI主任研究者・愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター長)が、ヨーロッパ地球科学連合(EGU)の2015年度R.W. Bunsenメダルの受賞者として選出されました。


20151113 TIrifune

 

EGU はヨーロッパ諸国の地球科学者が参加する、ヨーロッパ最大の地球科学関連学会の連合体です。Bunsenメダルは19世紀のドイツの科学者Robert Wilhelm Bunsen(1811-1899)の業績を記念し、地球化学・鉱物学・岩石学・火山学分野から毎年1名選出される国際賞です。

故 Bunsen教授はセシウムやルビジウムの発見でも著名なハイデルブルク大学化学教室の教授で、化学・物理学の他に上記の地球科学分野においても重要な業績をあげています。理科の実験などで現在も用いられている「ブンゼンバーナー」は同教授の発明によるものであり、またその弟子から2名のノーベル化学賞受 賞者を輩出していることでも著名です。

今回の受賞は入舩教授の高温高圧実験を用いたマントル深部及び沈み込むプレート関連物質の相転移・ 物性・化学組成の研究や、ヒメダイヤを初めとした新しい鉱物・物質の合成が高く評価されたものであり、我が国及びアジアからは初の受賞者となります。入舩教授は、2016年4月17-22日にウィーンで開催されるEGU総会における授賞式に参加するとともに、受賞講演を行う予定です。