木村友亮研究員(愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター (GRC)、現東北大学・日本学術振興会研究員)を中心とした入船徹男教授(愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)センター長・教授)率いるGRCの研究チームが、CO2レーザーを用いた新たな実験技術に基づき、マントルの主要鉱物であるペリクレースの超高圧下での融点の決定に成功しました。この結果、マントルを構成する鉱物の中で、ペリクレースが最も高い融点(50万気圧で5600℃)を持つことがわかりました。この結果は、いまだに解明されていないマントル最深部のマグマ化学組成を明らかにするための重要な知見です。

本研究はイギリスNature出版のオンラインジャーナルNature Communicationsの6月5日版において発表されました。

20170606 TIrifune

詳しくは愛媛大学ホームページプレスリリース資料をご覧ください。

掲載論文
題名:Melting temperatures of MgO under high pressure by micor-texture analysis
邦訳:微細組織観察による高圧下のMgOの融点https://www.nature.com/articles/ncomms15735

著者
木村友亮,大藤弘明,西真之,入舩徹男
Tomoaki Kimura, Hiroaki Ohfuji, Nishi Masayuki, Tetsuo Irifune

DOI:10.1038/ncomms15735

掲載誌
Nature Communications

 

関連リンク
・研究者情報 愛媛大学 地球深部ダイナミクス研究センター 木村友亮
・東北大学・日本学術振興会