下記の通り、第8回 東京工業大学地球生命研究所 一般講演会を開催します。

 

日時:  2020年2月4日(火)19:00~20:30 (開場18:30)

タイトル:極限環境の生物たち ~生命の神秘に魅せられて~

場所:  東京工業大学ディジタル多目的ホール

      (東急大井町線・目黒線 大岡山駅から徒歩3分)

主催:   東京工業大学地球生命研究所

講演者:  中村 龍平(東京工業大学地球生命研究所 教授)

     トシコ・イチエ(ジョージタウン大学教授)

使用言語:日英同時通訳

参加費:  無料【要事前参加登録・先着350名】

申込締切:2020年2月2日(日)(※定員に達し次第応募を終了します。)

参加登録:https://elsi-public-lecture-20200204.peatix.com/

お問合せ:pr@elsi.jp

 

講演1

演題:深海底に潜む巨大電池 ~海底電流から生命起源の謎に迫る~

演者:中村 龍平(東京工業大学地球生命研究所 教授)

要旨:光の届かない暗黒の深海底。ごく最近になり、そこで、マントルをエネルギーとして巨大な電流が発生していることが確認された。深海底における発電現象は、太古の昔から続いている。そのため、地球上における生命の誕生に深く関与している可能性が浮上してきた。本発表では、深海発電、そこから視えてくる新たな生命起源のシナリオについて紹介する。

 

略歴:大阪大学で電気化学を学び、2005年に博士号(理学)を取得。ローレンスバークレー研究所、東京大学、理化学研究所を経て、現在、東京工業大学 地球生命研究所において生命起源の研究に取り組んでいる。専門は電気化学。2010年に提唱した「深海熱水噴出孔における発電モデル」を切り口に、電気エネルギーと生命誕生の謎について考察を進めている。

 

 

講演2

演題:極限環境生物 ~分子から探るその秘密~

演者:トシコ・イチエ(ジョージタウン大学教授)

要旨:地球上の生命は、水の沸点以上または大気圧の1000倍以上など、非常に極端な温度・圧力の環境の下でも棲息・繁殖することができる。 こういった「極限環境生物」は、通常の状態で生きる生物である「中温菌」と、細胞レベルで見ると驚くほど似通ったタンパク質、核酸、膜の成分で構成されている。タンパク質に関する我々の生物物理学的研究は、この極限環境生物が、極限環境での棲息に適応するために利用しているメカニズムがどのようなものであるかを明らかにしつつある。

 

略歴:ライス大学で物理学の学士号を取得した後、ハーバード大学でマーティン・カルプラス教授の下で生物物理学の博士号を取得。 その後カリフォルニア大学バークレー校でポスドクとして、デビッド・チャンドラー、アンソニー・ヘイメットと共に理論化学の研究に従事。 その後ワシントン州立大学の生化学/生物物理学部の助教から教授までを務めた。 2003年にウィリアム・G・マッゴーワン教授(化学専攻)としてジョージタウン大学に着任し、現在に至る。

 

 

順路:

 

イベントちらし:

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